【電子書籍】を使うメリットとデメリット 説明ページ

PCやスマホの普及・タブレットの登場などで電子書籍が利用しやすくなった昨今、電子書籍を利用するメリットとデメリットをしっかり把握して自分にとって本当に有益かを把握しておくことが大切です。

電子書籍とは?

電子書籍は電磁的に記憶された読み物の総称で、電子ブック、デジタル書籍、、オンライン書籍など様々な呼ばれ方をしています。主にスマートフォンやタブレット、PCを用いて閲覧されていて、制作者側にとっては経費の削減、絶版を防ぐ、個人でも出版できるなどのメリットがあり、読者にとっても気軽に利用・閲覧できるなどのメリットがあることから利用する人が少しずつ増えてきている書籍形態です。

メリット・デメリット

電子書籍のメリット 10選

・実物がないのでスペースを取らない
・スマホなどで見れるので持ち運びが便利
・本屋に行かなくても本を買える
・発売直後(午前0時)に新刊が買える
・セールやポイントで安く買えることがある
・本の検索機能が利用しやすく目当ての本を探しやすい
・サイトやアプリによっては試し読みや1巻を無料で読める
・在庫の概念がないので品切れすることがない
・全く名前を知らない本でもジャンルなどから探せる
・タイトル・ジャンルがわからなくてもキーワードから探せる

電子書籍のデメリット 10選

・実物がないためたくさん本を購入してもコレクション感がない
・紙ではなくスライドさせるだけなので読んだ実感がない
・実感がないため内容が記憶に残りにくい
・スマホのブルーライトなどで目が悪くなりやすく・疲れやすい
・一部紙媒体より発売日が遅かったり、電子書籍にならないものもある
・サイトやアプリを解約すると買ったものが全て見れなくなる
・紙媒体のように読み終わっても売ることができない
・DLして読む形式だと容量を圧迫する
・細かな解説やあとがきが省略されることがある
・紙媒体の表紙裏に何か書かれていても電子書籍だと見れないことがある

電子書籍はこんな人にオススメ

・紙媒体にこだわりがない
・効率よく多くの書物を読みたい
・家に本を置くスペースがない
・通勤や通学で本を読みたい
・作品の内容さえわかればおまけ情報は特に必要ない
・内容を覚えるのではなくただ読みたいだけ
・いち早く新刊が読みたい
・本屋さんが家の近くにない
・少しでも安く書籍を読みたい
・知らない作品に出会いたい

効率重視の私にはぴったりだ

重たい本を持たなくていいのは楽よね~


電子書籍をオススメできない人

・本の紙の質感が好き
・本をコレクションしたい
・スマホやタブレットをあまり使わない
・書籍の表紙裏や解説・あとがきもしっかり読みたい
・自分の足で書籍を買いに行きたい
・本屋が好き
・目が疲れやすい、スマホを使い過ぎている
・特定の作者が好きで買うことで応援したい(下記で理由を解説)

本棚に本を並べるのが好きだからやっぱ紙書籍かな?

本の触り心地が好きだから電子書籍は向かないかも?

【豆知識】電子書籍における作者の利益について

電子書籍には初版部数という概念がありません。そのため、紙媒体だと一冊も売れなくても初版部数の利益が作者に入りますが、電子書籍の場合実際に売り上げた部数しか利益が入らないのです。

具体的に説明していきます。

・一般的に紙媒体にかかる印税率は10%
・電子書籍の印税率は10%~20%(制作費や流通費用が抑えられるため)

紙媒体の作者の収入

価格が500円の漫画
初版部数が10,000部
印税率が10% = 0.1


500 × 10,000 × 0.1 = 500,000

初版の印税は50万となります。

紙媒体は先に説明したように発行された段階で出版社からの売り上げが確定します。そのため、出版社から印税が入るとされる1~2か月後には確実にこの50万円が収入として作者に入ります。

電子書籍の作者の収入

価格が500円の漫画
印税率が20% = 0.2

として場合、紙媒体と同じ50万の収益を得るには50,000部買ってもらう必要があります。

ここで重要なのは電子書籍の市場は紙媒体よりもまだ少ないということと、発売月に電子書籍で50,000部を売り上げるのはかなりのヒット作だということです。

最終的に500円の電子書籍が50,000部以上売れたとしても、最初の数ヶ月はほとんど売れず、名前が知れ渡った数か月後に売れ始めて半年後に50,000部売り上げたとしたら作者に累計50万の印税が入るのは発売から7~8ヶ月後ということになります。

もしも、書籍で生計を立てている作者であれば売り上げが上がる1~3ヶ月の間ほとんど収入がないというのは経済的にきついものがあります。また、売れない状況が続くとほぼ無収入で次の作品を作ることになり、創作意欲にも影響が出る可能性があります。

女性読者

電子書籍をたくさん読んで作者を応援しちゃおう~

男性読者

この作者さんが好きだから電子書籍で関連作品をまとめ買いだ~

作者

電子書籍じゃまとまった収入にはなりにくいんだよ~><

もちろん、何も買わないよりは電子書籍でも紙書籍でも買うことで作者の応援には繋がります。最近見かける無料zipファイルなどの違法ファイルで作品を閲覧する行為は作者の売り上げにもつながりませんし、違法行為なので絶対にやめましょう。

まとめ

電子書籍は読者側から見れば、効率的に多くの書物を簡単に閲覧できるという大変魅力的な書籍形態と言えるでしょう。デメリットに関しても内容をだいたい把握できれば良いという人や紙媒体にこだわりのない人ならば特に気にすることなく利用できます。大量の書物・漫画を読み漁りたいという人ならば家のスペースも取らずに読める電子書籍は大変お勧めです。

ただし、好きな作者がいて、その人の作品を買うことで応援したいというのであれば、電子書籍よりも紙媒体を買うといいでしょう。紙媒体は売れるたびに1部ずつ作るのではなくまとめて出版されますので、作者にとっては重版が決まるたびに大きな収入が入るので励みになることでしょう。

紙書籍、電子書籍共にメリット・デメリットがあります。自分に合ったスタイルで書籍を楽しみましょう。

 

 

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