チャンピオンRED(秋田書店)にて2006年から2012年まで連載されていた「フランケン・ふらん」は「名探偵マーニー」を手掛けた著者 木々津 克久(きぎつ かつひさ)の作品で、2019年4月より「フランケン・ふらん Frantic」と題名を改めて連載を再開しました。
「フランケン・ふらん」は生物学者によって造られたつぎはぎだらけの人造美少女「ふらん」が得意の人体改造技術で人々に貢献しようとする作品で、体にまつわる問題を抱えた依頼人を「ふらん」が外科技術を駆使して解決しようとしていく内容となっています。
今回はそんな「フランケン・ふらん」に登場する主要キャラクター達を解説していきます。
・ふらん(本名「斑木ふらん」)
斑木博士の「最高傑作」で、頭の左右に電極がはまっています。また体中のあちらこちらに縫い目があるのが特徴で、それ以外は普通の少女と変わりません。簡単には動じず、ぼんやりとした性格ですが依頼人がどうゆう望みを持っているかを見抜いてしまう鋭い洞察力も持っています。手術の時は「マイナーチェンジ」として腕を増やして手術します。
・ヴェロニカ
斑木博士が護衛として作った生体暗殺兵器で、顔に大きなバツ字の縫い目があって、ふらんを姉のように慕っています。右腕にギロチン、左腕に刀剣を仕込んでいて、その他にも多くの凶器を持ち歩いています。「相手を苦しめないように殺す」のがモットーで、ふらんや研究所を守るために日々戦っています。ふらんによってリモコンで激痛が走る機構が組み込まれています。
・アドレア
ミイラのような容姿の女性で、体中に人体の様々な臓器を内包していて臓器の倉庫のような役割をしています。包帯の下にチャックがあり臓器を出し入れできて、手術の際に使用します。あまりしゃべらない性格ですが話すこともできて会話能力が以外と高いようです。
・沖田(おきた)
人の顔と猫の体を持った人面猫で、性別は雄です。ふらんと一緒に行動していて人間の体とくっついて見た目は一般の成人男性の姿になります。時々メス猫に恋をしています。
・ハウル
犬の顔と成人男性の体の執事で、落ち着いていて上品な立ち振る舞いでふらんのお手伝いをしています。
・フラゴン
黒マントに帽子をかぶっていて正体がつかめいない従者で、嗅覚が優れています。
・オズワルド
棘だらけで犬とトカゲのキメラのような容姿をしてる小型生命体で、電気振動に敏感で、短波通信を使用することで会話もできます。
・斑木 直光(まだらき なおみつ)
「生物学の悪魔」と呼ばれる生物工学においてトップクラスの頭脳を持つ科学者です。外科手術の腕は死んだ人間も蘇るとされ「蜘蛛の糸」とも称えられています。現在所在地不明。
・天使博士(あまつかはかせ)
斑木の友人で、英国で子爵を授かっていて、神の存在について斑木と賭けをしていた経緯があります。
・久宝 るみ子(くほう るみこ)
警視庁の刑事で、ふらんが関わる事件を多く担当していてふらんの手術で際限なく増殖する能力がついてしまいますが、その後ふらんによって抑制されました。増殖たいと戦い生き載った一人がオリジナルとして日常に戻ることになりました。
・伊集院(いじゅういん)
ジャーナリストで、ふらんに関わるたびに死にかけるものの、結局生還を繰り返している。
・アギト
コミック3巻から登場する殺し屋で、不死身の体をもっています。
ある組織の差し金で研究所を何度も襲撃しますが、ヴェロニカによって毎回阻まれてしまいます。研究所付近の森で出会った女性に恋をして、戦線を離脱します。
・センチネル
ふらんが改造した正義を掲げる改造人間で、1号、2号、V Ⅲ、センチネルマンが存在します。
・ブラックロータス
世界にはびこる悪の秘密結社。優秀な研究者を誘拐するなど犯罪に手を染めているものの、やっていることは砂漠の緑化や綺麗な水を生成する装置をボランティアで配布したり、弱者を救済したりするなど悪とは正反対ともとれる行動をしています。破壊や争いを否定して、愛と友情を説いています。最終的な目的は地球のガンたる人間を繁栄させて地球を滅ぼすこととされている。
・カブリール
人狼ガブリールと呼ばれるバカニアの女リーダーで、ふらんよりも先に作られた生命体です。目の下と首に縫い目があって、両手足にコルセットのような保持具を装着しています。嗅覚が優れている他かなり頭脳明晰な一面も持っています。天使博士の代理としてふらんらの通う高校の代理教師を務めていて生徒からも人気があります。
個性的なキャラクターたちが多く登場する「フランケン・ふらん」ですが、単行本は全8巻で秋田書店より発売中です。また、「フランケン・ふらん Frantic」の方も2019年6月に1巻が発売されています。
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