【ネタバレ・無能のナナ】主人公や主要キャラクターの能力と性格を紹介

「無能なナナ」は「車輪の国、悠久の少年少女」をでシナリオを担当した「るーすぼーい」さん原作の学園ミステリー漫画で、2016年から月刊少年ガンガンにて連載中です。既刊は5巻（2019年7月現在）で2017年からガンガンONLINEでもリピート連載をしています。

あらすじ

人類を脅かす「人類の敵」と戦うため、孤島の学園へと集められた能力者の少年少女たち。「無能」と蔑まれてきた少年・中島ナナオは父親の期待に応えるためリーダーを目指そうとしているが、クラスからは浮いた存在だった。
そんなある日、ナナオが通うクラスに柊ナナと小野寺キョウヤの二人の生徒が転校してくるが、これをきっかけに能力者達の学園の日常が豹変していく・・・。孤島の学園を舞台に無能力者と能力者の頭脳戦が幕を開ける。

主要人物解説

柊ナナ（ひいらぎ ナナ）
転入してきたツインテールの女子学生で、常に敬語で会話するのが特徴。明るい性格だが、空気を読まずに発言することもしばしば。能力は「読心術」と宣言しているが、実は何の能力も持たない無能力者。この作品の本当の主人公にして能力者を殺すために委員会から派遣された暗殺者でもある。幼いころに能力者に両親を殺害されており能力者に深い憎しみを抱いている。ミチルと友好関係を築いている。

中島ナナオ（なかじま ナナオ）
クラスでも孤立している男子学生で、作品の冒頭は彼の視点から語られる。裕福な家庭で育ち、人々を統率すべく教育を受けてきたが、能力を隠して過ごしていたため”無能”や”人類の敵”と呼ばれクラス内で孤立することとなった。能力は「能力の無効化」で、相手の能力をすべて無効化することができるというもの。相対する能力がないと使用できないため能力を見せずにいた理由の一つ。また、精神に作用する能力は相手に触れないと無効にできないという弱点もある。

小野寺キョウヤ（おのでら キョウヤ）
柊ナナと同じ日に転入してきた男子生徒。能力の公表はしておらず表情からも思考が読み取れない。見た目はクールだが猫にミルクを与えるなど優しい一面もある。嗅覚がなく、ガスや腐敗集がわからないという欠点がある。医療知識があり、検死を行うことができる。妹がいるがキョウヤより前に島に行って行方不明になっており、その所在を探るためにやって来た経緯がある。能力者が消える事件で柊ナナを疑っている。能力は「不老不死」で毒や外傷で死ぬことはない。しかし、なにやら能力の代償もあるらしいが現在は不明、今後明らかになる可能性あり。演歌とアイドルソング、レトロゲームの愛好家。

犬飼ミチル（いぬかい ミチル）
ショートカットの内気で小柄な女子生徒。クラス内で女子たちからいじめに近い行為を受けている。心を許した相手にはよく話すのでナナからは犬のようだと思われていた。親しい人には名前の最後に「しゃん」とつけて呼ぶ。心優しい性格で自分をいじめていた人物や親しくない相手でも迷いなく助けようとしたことからナナの冷酷さに迷いを生み出すこととなる。
能力は「ヒーリング」。外傷を直接舌で舐めることで完全に治癒することができる。自分の怪我も治せるが舌が触れられる部分のみ。治癒は外傷のみで毒や病を治癒することはできない。能力の代償は自分の寿命を縮めてしまうこと。

橘ジン
眼鏡を掛けてスーツを着ている青年。かつての学園の卒業生で、ナナにとっては学園の先輩にに当たる。当時の同級生の間で始まった「誰が一番強い能力者か」という争いで唯一生き残った強者でもある。能力は「変身」で、容姿だけではなくその生き物の能力と弱点も同時に引き継ぐ。生き物というのは人間だけでなく鳥や猫などにも変身可能。なぜかナナやユウカには変身しない。ナナの素性と委員会に興味を持ってナナにつきまとっている。

委員会
表面上は能力者を孤島に集め、「人類の敵」と呼ばれる怪物と戦うための教育・訓練をしている日本の機密委員会となっている。しかし、その正体は能力者達を「人類の敵」と見なし、人類（無能力者）を守るために能力者達を秘密裏に抹殺している国家組織。柊ナナを島に派遣し、能力者たちの能力の詳細や、能力者たちの将来的な人類推定殺害人数を提供している。

クラスメイト

飯島モグオ
小太りな坊主の男子生徒。口が悪く傲慢で自信家という性格だが、実力が上の相手には媚びを売るなど性格を豹変させる。ナナオをいじめていたがナナオが行方不明になると心配するなど根はそこまで悪くない様子。子分を3人従えており、時々５時間の説教を行う「モグオリサイタル」を開催して苦情を言われている。能力は「火炎使い」で自称「炎の貴公子」。氷使いである郡セイヤをライバル視している。

郡セイヤ
容姿端麗の男子生徒。女子生徒に人気でナルシスト。すぐに女性を口説く癖があるが本命の彼女がクラス内にいる。能力は「氷使い」で無機物を何でも凍らせることができて、水深５メートルの池でも一瞬で凍る。しかし無機物でない人間は凍らせることができない。

渋沢ヨウヘイ
時間を止めることができるとされ学園最強と呼ばれる能力者。常に丁寧語で会話して一人称は「私」。食事に厳しい性格。泳げないカナズチでもある。実際の能力は「時を止める」ではなく「時間遡行」。念じると過去24時間以内の同じ場所にいつでも戻ることが可能。過去を掛けることで結果的に現在も改変可能。能力の代償は「疲労」。戻る時間が長いほど疲れが多くなり、12時間以上前に戻ると嘔吐してしまうほど。戻った先で他人と合うと戻されてしまう。

葉多平ツネキチ
金髪の男子生徒。外見は不良っぽく性格も粗暴。能力は「未来予知」で寝ている間に市販のインスタントカメラに手をかけておくことで、一晩に必ず5シーンだけ未来を予知して撮影する。予知は100％的中するが自分の意思で能力を使えない。過去の経緯から運命は変えられないと絶望し、真面目から不良になった。クラスメイトに仲の良い人はおらず孤立している。

風間シンジ
制服の中にパーカーを着ている小柄な男子生徒。暗い性格で授業にはあまり出ずにほとんど寮で過ごしている。佐々木ユウカと相思相愛で5年前に火事で死亡している人物。ユウカの「死体操作・ネクロマンシー」で動いている。彼の元々の能力は「怪力」。

佐々木ユウカ
シンジの幼馴染で短めの髪の女子生徒。明るい性格で快活。自称する能力は「怪力」だが、実際の能力は「死体操作・ネクロマンシー」。自分が起こした火災で死んだシンジを操り操作している。生前のシンジにはストーカー行為を繰り返していたため嫌われていた。日中は死体を操れない弱点があり、シンジが日中に学園にこないのは操れないため。表向きのあら類性格とは裏腹にヤンデレでサイコパスな性格。

羽生キララ
見た目は黒ギャルでミチルをいじめている女子生徒の一人。能力は「毒」で唾液を毒にする能力の持ち主。定期的に爬虫類を生のまま食べる必要があり、時々学校を休む。

高梨カオリ
キララとつるんでミチルをいじめていたいた女子生徒。キララとは仲違いすることとなる。能力は「短距離瞬間移動」。島の反対側までなら一瞬で移動可能。

石井リュウジ
関西弁で話す恰幅の良い男子生徒。空野フウコとは小さいころからの幼馴染で恋人同士だった。明るい性格で男女共に慕われていた。虫が嫌いで島に来るのは嫌だった様子。能力は「身体の縮小化」自分の身体を小さくできて、最大で人の毛穴ほどまで小さくなるらしい。

空野フウコ
ポニーテールの女子生徒。おしとやかでお嬢様タイプ。能力は「大気の操作」。風を圧縮して猛スピードで飛ばすことで刃のような切れ味にもなる。一度攻撃態勢に入ると止められない。風通しが良くないとうまくコントロールできないので野外か窓を開け離した部屋でしか発動できない。

モグオの子分1
モグオを慕う子分の男子生徒。リュウジが殺害された時間、隣の部屋でモグオリサイタルを聞いていたが寝ていた。
能力は『声帯模写』。誰の声でも完璧に真似することが出来るが、一度発動すると同じセリフを繰り返し言わないと収まらない。

モグオの子分2
モグオを慕う子分の男子生徒。リュウジが殺害された時間、隣の部屋でモグオリサイタルを聞いていた。
機嫌の悪いモグオに胸ぐらを掴まれるなど理不尽な目に遭うことも多いが、｢あれでけっこうかっこいいところがある｣と忠誠心は高い。能力は『磁石化』。身体を磁石にすることが出来るが、今のところは掴んだ金属製品を手にくっつける以外のことは出来ない。一度発動すると1時間能力を停止出来ない。

鶴見川レンタロウ
モグオを慕う子分の男子生徒。リュウジが殺害された時間、隣の部屋でモグオリサイタルを聞いていた。能力は「幽体離脱」で身体から意識だけを遠くまで飛ばすことができる。トイレのレバーを下げたり、窓のカギを開けるなど物に触れて動かすこともできる。緊張すると幽体離脱してしまいトイレに行きたくなる小心者。キレイなもの、可愛いもの、善人をバカにしたり汚したりすることに強い喜びを感じる性質で野生動物を殺すなどしていたが、エスカレートしていくこととなる。

口コミ

新刊の4巻を購入したので、より愉しむために、記憶を蘇らせるために、再読。第1話後半の展開にゾクっとする。何度読んでも、面白かった。

初めはよくあるラノベチックな漫画かなと思いましたが、思わぬ展開で非常に面白いと思いました。 超能力者の集団の中で一人能力を持たない人間がどこまで進めるのか楽しみですね。 話の進行としてもあまり単純には進まなさそうなので今後が楽しみな一冊です。

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